けいはんな映画劇場 春との旅

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第214回映画上映作品

春との旅

春との旅

生きる道、きっとある。

ある日、突然---- ひとりの老人が家を捨てた。
孫娘、春があとを追った・・・。

四月、忠男と春は、旅に出た。
北海道増毛町に住む忠男(仲代達矢)は、ニシン漁に人生をかけてきた男。何年も前に足を痛めて以来、漁師は引退している。そんな彼は、ひとり娘が自殺してから、孫の春とともに朽ち果てた番屋で二人暮らしを続けている。孫の春は小学校で給食の仕事をしながら祖父の忠男の面倒を見ていたが、その小学校が廃校になることが決まり、彼女は仕事を失ってしまう。
ある日、春は、そのことを忠男に告げ、自分は都会に出ていきたいと言う。ついては、忠男に、兄弟の誰かに身を寄せてほしいと。忠男は、怒る。しかし。春に言われるままにするしかない。そして結局、春に連れられて、自分の最後の住処を求めて、疎遠になった東北に住む兄弟たちを訪ね歩く旅に出ることになった。

自らの人生の最期に忠男はかつて仲たがいした兄弟に一緒に住まわせてくれと捨て身で懇願する。不器用な忠男は、兄弟たちに叱咤激励され、また時に激しくぶつかりあう。二人は、年老いた親族たちはそれぞれに抱える問題を目の当たりにし、人生の厳しさと人間の果敢なさと尊さを確認するかのような旅を続ける。

それは、忠男にとっては自身の人生を振り返る終焉の旅であり、春にとっては新しい人生への旅立ちとなる。

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