第278回 映画上映作品

海難1890

海難1890

なぜあの時、トルコは日本を助けてくれたのか。 日本人が知らない、奇跡の実話。

1890年日本「エルトゥールル号海難事故」から、95年後のトルコ「テヘラン邦人救出劇」へと受け継がれた想い

1890年の和歌山県紀伊大島樫野(現:串本町)。同年9月、日本への親善使節団の使命を終え帰路についたトルコのエルトゥールル号が台風に遭遇。暴風雨の中、船は樫野崎沖で沈没。村民は総出で救出活動を行い、この地で暮らす医師の田村(内野聖陽)と助手のハル(忽那汐里)は救護所で、けが人の手当てに追われた。海軍機関大尉のムスタファ(ケナン・エジェ)はハルの懸命な心臓マッサージで息を吹き返したが、生き残った乗組員は69名、500名以上が犠牲となる大惨事の中、自分が生き残ったことに罪悪感を覚え、やり場のない怒りを田村にぶつけた。田村は、漂着物を綺麗に磨いて母国の遺族に返そうとしている村人の姿をムスタファに見せる。彼の胸には人を想う日本人の深い真心が刻まれた。

“助けを求める者に、手を―”真心が世界を変えた
奇跡の瞬間を目撃する。

1985年のイラン・テヘラン。サダム・フセインが48時間後にイラン上空を飛行するすべての飛行機を無差別攻撃すると宣言。日本大使・野村は救援機を要請するが、日本では迅速な対応が難しい状況にあった。その間にも他の国々では救援機が到着し、徐々に日本国民だけが取り残されていく。野村の要請を受けたオザル首相は、救援機を飛ばすことを承諾する。ところがテヘランの国際空港には、日本人の他に、救援機を待つトルコ人たちで溢れていた。その状況を見た日本人たちは、飛行機に乗ることを諦めかけたが…

監督: 田中光敏
出演: 内野聖陽 ケナン・エジェ 忽那汐里 アリジャン・ユジェソイ ほか
2015年/日本 トルコ
配給: 東映

映画公式HP: http://www.kainan1890.jp/

上映スケジュール
4月22日 10:30-12:42 13:45-15:57 18:30-20:42
4月23日 10:30-12:42 13:45-15:57 16:45-18:57