第268回 映画上映作品

バンクーバーの朝日

バンクーバーの朝日

© 2014「バンクーバーの朝日」製作委員会

明日も見えない異国の地で、そのチームは希望になった。

逆境を乗り越え、世界で活躍する日本人。これは、その先駆者たちの物語。

1900年代初頭、多くの日本人が新天地を夢見て、遙か遠くカナダへと海を渡った。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは差別、過酷な肉体労働、貧困といった厳しい現実だった――。
そんな中、日本人街に一つの野球チームが生まれる。チームの名は“バンクーバー朝日”。夢も希望も持てなかった激動の時代。やがてチームは人々にとって、一条の光となっていく。
彼らは何を信じ、何を求めて走り続けたのか。
歴史の波間に埋もれていた“真実の物語”が今、ここに甦る――。

【 “バンクーバー朝日” とは 】

1914年~1941年まで、バンクーバーに実在した日系カナダ移民の二世を中心とした野球チーム。バント、盗塁、ヒットエンドラン、スクイズ、俊敏な捕球など小柄な日本人の特性を生かした戦術を徹底して磨くことにより、徐々に大柄な白人チームを負かし、西海岸リーグのチャンピオンにまで登り詰めた。
白人からも熱狂的に支持されるようになった“バンクーバー朝日”は人種間の壁を超える象徴となったが、太平洋戦争勃発に伴い、すべての日系移民は強制収容所へ移住させられ、チームは解散。日本人街は消滅し、“朝日”の存在は歴史の闇に葬り去られてしまった――。
時を経て2002年、イチローら日本人が活躍するメジャーリーグでの始球式で“朝日”が半世紀ぶりにボールを放った。90歳を超える5人の老人たち。
翌日のカナダの新聞の見出しにはこうあった。「昨日も“朝日”の勝利だった」と。

監督:石井裕也(「舟を編む」ほか)
出演:妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、石田えり、佐藤浩市 ほか
2014年/日本
配給:東宝

映画公式HP: http://www.vancouver-asahi.jp/index.html