第279回 映画上映作品

杉原千畝

杉原千畝

ひとりの日本人が世界を変えた ―。 激動の第二次世界大戦下 日本政府に背き 命のヴィザを発行し続け6000人にのぼるユダヤ難民を救った男の真実の物語

なぜ自分だけでなく家族までもが危険に晒される諜報戦に身を投じたのか。
どうして政府の許可を待たず独断でユダヤ難民にヴィザを発行し続けたのか。
その決意の裏に秘められた感動の真実が、ついに明らかになる!

杉原千畝は、英語、ロシア語、ドイツ語、フランス語など数カ国語を操るインテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として、様々な国に滞在。身の危険を冒しながら、混沌とする世界情勢の情報を収集し、日本に発信し続けていた。そのため、当時のソ連から警戒され【ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)】に指定された日本初の外交官でもあった。

1939年、リトアニア・カウナス。外務省は、混迷を極めるヨーロッパ情勢を知る上で最適の地、リトアニアに領事館を開設し、その責任者となることを千畝に命じた。そこで千畝は新たな相棒ペシュと一大諜報網を構築し、ヨーロッパ情勢を分析して日本に発信し続けていた。やがて第二次世界大戦が勃発すると、多くのユダヤ難民が日本領事館へヴィザを求めてやって来た。難民たちの数は日に日に増していく。日本政府からの了承が取れないまま、千畝は自らの危険を顧みず、独断で難民たちに日本通過ヴィザを発給することを決断する――

◆杉原千畝(すぎはら ちうね 1900-1986)

第二次世界大戦中、日本の外交官としてリトアニアに赴任。ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ難民に対して、日本政府の命令に背いて日本通過のヴィザを発給。約6000人もの命を救ったと言われている。
同じく多くのユダヤ人を救い、94年の第66回アカデミー賞で作品賞、監督賞などを受賞した『シンドラーのリスト』(スティーヴン・スピルバーグ監督)で世界的に知られるドイツ人実業家、オスカー・シンドラーになぞらえて“日本のシンドラー”とも呼ばれる。

監督: チェリン・グラック
出演: 唐沢寿明 小雪 小日向文世 塚本高史 濱田岳 ほか
2015年/日本 
配給: 東宝

映画公式HP: http://www.sugihara-chiune.jp/

上映スケジュール
5月20日 10:30-12:49 13:45-16:04 18:30-20:49
5月21日 10:30-12:49 13:45-16:04 16:45-19:04