第280回 映画上映作品

母と暮らせば

母と暮らせば

もう息子には会えないと思っていました。

1948年8月9日。長崎の助産婦をして暮らす伸子(吉永小百合)の前に、3年前原爆で死んだ息子・浩二(二宮和也)が亡霊となってひょっこり現れる。「母さんはあきらめが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。
その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。二人はたくさんの話をするが、一番の関心は結婚の約束をしていた浩二の恋人・町子(黒木華)のことだった。「もし町子に好きな人が現れたら、あなたは諦めるしかないのよ。いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。伸子の言葉に、浩二は顔色を変えて抗議する。「嫌だ!町子には僕しかおらん!」わかっているけれど、どうしても自分の死を受け入れられない浩二。
伸子はそんな息子が抱きしめたいほど愛しかった。ふたりの時間は奇妙だったけれど、喜びに満ちていた。その幸せは永遠に続くように見えたが―。

すべての母へ、そして母から生まれたすべての人へ。 山田洋次監督が初めてつくる、やさしく泣けるファンタジー。

監督: 山田洋次
出演: 吉永小百合 二宮和也 黒木華 浅野忠信 ほか
音楽: 坂本龍一
2015年/日本 
配給: 松竹

映画公式HP: http://hahatokuraseba.jp/

上映スケジュール
6月 3日 10:30-12:40 13:30-15:40 18:30-20:40
6月 4日 10:30-12:40 13:30-15:40 16:15-18:25