2020年10月20日
株式会社エコ革様(ラボ棟9階)が建物の屋内外を3D化し新型コロナの飛沫シミュレーションを行う「飛沫可視化システム」を開発【2020年10月現在世界初!】

株式会社エコ革 京都テクノロジー事業部(本社:東京都豊島区、研究所:京都府)様は、ライカジオシステムズ株式会社(本社:東京都港区)様、エムエスシーソフトウェア株式会社(本社:東京都新宿区、以下MSC)様からの協力を得て、飛沫の拡散状況を一貫したプロセスで短期間に検証可能な「飛沫可視化システム」を開発しました。本システムは、医療施設、多目的ホール、劇場、体育会、オフィスルームなど任意の屋内空間をレーザースキャンすることで取得した大規模な点群データから直接3Dモデルを作成し、人の座席配置や空調設備を考慮した飛沫シミュレーションを行います。また、このたびエコ革様およびMSC様では、本システムを用いた「飛沫可視化サービス」を11/1よりスタートし「新しい生活様式」への対応に役立てます。

【飛沫可視化システムとは】
本システムは、IMU搭載3Dレーザースキャナーにより対象物の複数カ所の点群データを取得後、複数の点群データを合成し建物全体の点群データを作成します。建物全体の点群データを基に空調設備を付加した3D CADモデルを作成し、CFD(※1)による気流シミュレーションおよび飛沫のシミュレーションを行います。シミュレーション結果から、建物内に浮遊する飛沫の経路を可視化し、屋内空間における感染症対策の課題を明確化します。 

(※1 数値流体力学(シミュレーションソフトウェアを使用して流体解析を行い空気や熱の流れを可視化する技術)